実証概要
実施期間:2018年8月18日(土)~8月27日(月)(10日間)
実施場所:富士山の登山道(全4ルート:吉田口、須走口、御殿場口、富士宮口)
協力者数:14,672名(期間中の登山者の約4割)
ビーコン:BLEビーコン
イノテック製 small-B
イノテック製 small-B
レシーバー機器:aUスマートフォン
京セラ製 TORQUE-G03
京セラ製 TORQUE-G03
実証実験の様子
■ビーコンの配布
■ビーコンの所持
■ビーコンの回収
災害時を想定した登山者把握実験
Before
御嶽山噴火災害(2014)では登山者数の把握ができず、捜索に多大なコストを要した。⇒関係機関に人海戦術で、約400人の登山者の把握に3日以上。
After
ビーコンを持った登山者数・位置を把握、把握に要する時間を大幅短縮した。⇒約3,000人の登山者を概ね2時間以内に人数と位置の把握ができた。
登山者所在確認実験における
時間経過の把握率
30分後:18%
1時間後:57%
2時間後:91%
4時間後:99%
時間経過の把握率
30分後:18%
1時間後:57%
2時間後:91%
4時間後:99%
登山者所在確認にかかる
コストや時間を大幅に
削減することが可能!
コストや時間を大幅に
削減することが可能!
登山者向けの周知情報提供
14,672人の登山者データで富士登山の実態を可視化!
登山者データ利活用
【登山者データ】
【登山者データ】
ID毎の履歴データ(生データ)
データ整理分析
日別、時間別、レシーバー区間単位、人数、時間分布など
日別、時間別、レシーバー区間単位、人数、時間分布など
データ可視化
時間経過での人数(分布)変化
ID検索
登山者のリアルタイム位置把握
時間経過での人数(分布)変化
ID検索
登山者のリアルタイム位置把握
お鉢巡り登山者数:1,249人
右回りが982人(79%)
左回りが267人(21%)
右回りが982人(79%)
左回りが267人(21%)
時間単位での登山者分布
(例えば)
①山頂における30分毎の登山者数変化:
登山者実態把握に活用(登山者分布グラフなど)⇒ 自治体(登山管理計画策定部署)(避難計画策定部署)
②5合目などの滞在時間分布:
観光事業者の需要予測に活用 ⇒ 自治体、観光関係、交通事業者
(例えば)
①山頂における30分毎の登山者数変化:
登山者実態把握に活用(登山者分布グラフなど)⇒ 自治体(登山管理計画策定部署)(避難計画策定部署)
②5合目などの滞在時間分布:
観光事業者の需要予測に活用 ⇒ 自治体、観光関係、交通事業者
今回のデータで山頂お鉢巡りをしている登山者の約8割が右回りを選択していることもわかりました!
登山者のリアルタイムでの位置把握
(例えば)
①災害時の登山者分布、人数把握に活用(災害救助のためのベースデータ)⇒ 自治体(主に防災担当部署)
②登山者の位置情報:
見守り、逸れ防止に活用 ⇒ 登山者、ツアーガイド、観光関係、警察等
14,672人の登山者データを公開!
富士山チャレンジ2018
ビーコンによる登山者動態データを下記URLで公開しています。
2018実証期間中のレシーバー個所50個所での登山者数の変化を動画にしています。(30分間の累積値で表示)
https://fcp2018report.fujisanchallenge.com/
登山道3D地形計測方法
▶計測の流れ
登山道3D地形データの収集(全4登山道)
各登山道の地形データから登山道の特徴を把握
▶各登山ルートの距離と勾配をデータで「見える化」
▶登山道のハザード情報